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第十一話

砂に埋もれた功罪

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頭上から蝎尾蛇の雨が降り注ぐ中、謝憐は罪人坑の底に三郎、扶揺、半月、刻磨以外の6人目の人物がいると考える。蝎尾蛇を操り商人たちを亡魂の餌にしたのは、阿昭を己の分身として遣わした裴宿将軍だった。そこへ大風が吹き謝憐たちは地上へ放り出される。そこには南風、そして白衣と黒衣の女たちがいた。白衣の女の正体は神官・風師で、裴宿の下界での行動を探るために砂漠を訪れていた。そして裴宿は200年前、謝憐が花将軍として半月と知り合った頃、半月と仲のよかった永安国の少年だった…。

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